ついに帰国?!感動の最終回、さらばオガ旅!!

こんにちは!ついに旅を終え、いよいよ日本に向かうオガタです!
今回は日本への帰国と、旅の振り返りの総集編&最終回です!
旅のハイライトをぎゅっと詰め込みました!
建築好きから旅好き、まとめ好きな方までぜひご覧ください!


最後の訪問国のアメリカから中国経由で日本へ向かいました。

長いフライトの末、辿りついた土砂降りの日本・成田空港。まず最初にしたことは、コンビニでアサヒビールを買い、久々の日本のビールを堪能することでした(笑)

その日は、友人達と刺身を囲み、旅の土産話で盛り上がりました。

■旅の目的と結果

「自分の経験による言葉を得るため」に始めたこの旅。

「何を言うか、ではなく誰が言うか」という言葉がありますが、情報が溢れているこの時代だからこそ、「実体験」というのは何にも代え難い説得力になると、旅を終えた今感じます。

大学で学んだ建築。

教科書の写真で眺めるだけだった世界の建築を、この眼で見て、感じて、吸収できたことは何よりの財産だと思います。

有名建築を体験して感じた、設計者の想い。

その土地の空気を感じられる建築。

建築という概念を覆されるほどの多様な建築。

写真1枚1枚から、その土地が思い起されます。

たくさん!の一言では言い表せられないほど多くのことがあった旅の道中。その中でも特に印象的なのは、現地で受けた人の優しさでした。

バス停で迷っていたら、周りの人がみんなで行先を教えてくれたタイの人たち。宿で出会ったフレンドリーな中国人。

初対面にも関わらず、至れり尽くせりで現地を案内してくれた人々。

そして旅を共にした仲間達。

このような人々との出会いもまた、人生の財産になりました。

旅は2018年9月に終え、今はまた建築の仕事に復帰しています。

日本に戻ってから、仕事の合間に旅を振り返りながらブログの記事を作成するこの時間は、とても貴重な時間でした。

日々の仕事に追われ、旅していたことを忘れる時もありますが、今回の新型コロナによる自粛期間にふと旅の記憶がよみがえりました。

「外出自粛」、という日常生活における規制というのは、言葉も通じない、場所もわからない世界の旅における不自由さにつながることがありました。制限があることを悔やみ不満につなげてしまうのではなく、その限られた環境の中でどう過ごせるかというのが試された期間のように感じました。今後もこのような突然の災害がいつ降りかかってくるかわかりませんが、旅の経験をフルに活かして、与えられた課題に取り組んでいきたいと思っています。

最後になりますが、この企画を承諾して頂いた貴船社長、ブログの名づけ親の赤坂さん、2人3脚で進めてきた担当の菅野さん、そして拙い文章にお付き合い頂いた読書の皆さま、この場を借りてお礼申し上げます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

そして3年間お付き合いいただきありがとうございました!

どこかでまたお会いできるのを楽しみにしています!


株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした。

秋雨の成田空港にて帰国

尊厳の村/ポートランド・アメリカ

こんにちは!ニューヨーク→ロサンゼルス→ポートランドと飛行機を駆使してアメリカを周っているオガタです!

今回はアメリカのポートランドにあるホームレスの村をご紹介します!街公認のホームレスの村。旅に出る前に知った場所で、今回の旅で訪れたかった場所の一つです!カラフルな小屋が集まり、様々な工夫で暮らす村をご紹介します!

小屋好きからポートランド好き、村好きの方までぜひご覧ください!


ポートランドの街はアメリカの中でも様々な全米No.1に輝く街です。「最も環境に優しい都市」、「最も出産に適した都市」など多くの部門で受賞しています。そんなポートランドの中心地から少し離れた北の郊外に位置する「尊厳の村/Dignity Village」。周辺には空港や刑務所などの建物があり、その周りには自然が広がっています。


市内からバスで15分ほど乗り、村に着きました。
早速中に入っていきます!

エントランス

村に着くと入口で警備員のような方に見学の旨を伝達。すると案内役が来るから待つようにとのこと。10分ほど待っていると一人の女性が来て、案内を始めてくれました。見学中、写真撮影はOK。でもプライバシー配慮のため住民は映さないようにとの説明を受けました。

敷地内にはこのような小屋が建ち、村を形成しています。

2004年に設立したこの村には48人の住民が暮らしています。元ホームレスの人々で構成されるこの村にはいくつかルールがあります。
・家賃は35ドル。3カ月滞納したら強制退去。
・アルコールとドラッグは禁止。
・週10時間以上の奉仕活動を行うこと。 などなど

 

小屋のサイズは3×3.6mの大きさで統一されています。外壁の色や柄が異なる小屋が立ち並びます。設置は石の上に小屋を載せる置き基礎にて設置。

小屋は古くなったものや、壊れた小屋をもらってきて修理してつくっているそうです。

もらってきたばかりの壊れた小屋。
建設中の小屋。
村の中には植物も生育しています。
さらには家庭菜園までも栽培されています。
植物のための温室もありました。
緑が充実している家も!

 

ゴミ置き場

 

共用のシャワーブース。個々の家にシャワーやトイレはないため、住民はここでシャワーを浴びます。
中央に位置するコモンスペースと横のトイレ
テーブルには配給用のパンが置かれていました。

中にはテレビ、パソコン、DVDなどの設備から、ソファ、ストーブなどが置かれています。天井が高く、ハイサイドライトから採光が取られていました。

青空デスク
コモンスペース前の道のチョークアート
住民の割った薪。薪割りなどの作業によって収入を得ているとのこと。
中にはこんな薪も(笑)


30分ほど村内を案内してもらい、最後にドネーションの説明を受け、なけなしのお金を寄付し見学を終えました。

途中、案内人が新しいマグカップをうれしそうに話していたシーンが印象的でした。

独自の政策を行っているポートランドの街だからこそできた村。普段日本の生活では、たまに街中でみかける程度のホームレスの人たち。自分とは交わりのない世界に住む人々の存在という認識の中、人の尊厳とは?を考えさせられる村でした!

最後までお読みいただきありがとうございました。長旅だったこのブログも、なんと、次回でラストとなります!
果たして無事に日本に辿りつけるのでしょうか……?
次回のオガ旅もお楽しみに!
株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした。

街中のカラフルな公衆電話

世界の図書館・本屋特集

こんにちは!図書館・本屋好きなオガタです!今回はこれまで各地で回った図書館や本屋さんをまとめました!建物の形状や規模、インテリアの雰囲気も異なる様々な図書スペースを集めました!本好きから図書館好き、本を買ったはいいけど、結局あんま読んでないこと多いなぁという方までぜひご覧ください!


■ヴィクトリア州立図書館 / メルボルン・オーストラリア

1856年に設立されたオーストラリア最古の図書館であり、200万冊の著作物を収蔵しています。

建物前の庭では寝っ転がって休んだり、ご飯を食べたりしています。
この図書館の一番の見どころは円形型の吹抜けのリーディングルーム!
最初はちょっとそわそわするけど、慣れると本を読んだり作業したりするのにすごく心地のよい場所です
レトロさあふれる机と照明

うっとり見とれてしまう美しすぎる図書館です!


■アレクサンドリア図書館 / アレクサンドリア・エジプト

円形のボリュームが斜めに傾き地下に埋っているような建物の外観の「新アレクサンドリア図書館」。外壁には世界各国の文字が刻まれています。紀元前につくられた図書館ですが、戦争や盗難によって図書館は喪失してしまいました。その図書館を現代によみがえらせようと2001年に再建されたのが「新アレクサンドリア図書館」です。

特徴的な形状の柱に支えられた大屋根と、階段上の書架・閲覧スペース。屋根の三角形の切込みから安定した光が取り込まれています。開放的でありながら、ヒューマンスケールを逸脱しない空間構成は、とても居心地がよく、集中して本の世界に入り込めそうな空間でした。

現代に人類の叡智を受け継ぐ「新アレクサンドリア図書館」でした!


■レロ・イ・イルマオン書店/ポルト・ポルトガル

ハリーポッターの作中の本屋に着想を与えたと言われる「レロ・イ・イルマオン書店」。建築様式は20世紀初頭のモダン建築であり、建物は通りに対し奥行のある2階建ての構成。

天井の低い奥のスペースは落ち着いて本を探せそうでした。
2階へ上がる中央の階段は「天国への階段」と称されています。
2階の本棚。上部の本の間に小さな顔が並んでいました。作者の顔でしょうか……。笑

非日常を味わえる美しい書店「レロ・イ・イルマオン書店」でした!


■「王立ポルトガル図書館」幻想図書館


教会から歩いてすぐのところにある「王立ポルトガル図書館」は“幻想図書館”とのネーミングを持っています。

1837年にナポレオン軍の侵攻からポルトガル王室が逃れ辿りついたリオの地。ここで進めた近代化の一環としてこの図書館が建設されました。中には35万冊以上の貴重な文献が収蔵されています。これを一般に無料開放するところがさすがですね!

壁一面にびっしりと並べられた本達とそれを支える空間。 柱や手すりに使われている青寄りの黒色をベースに、要所に使われる金色の組み合わせによる配色。

この配色と精巧なディティールによって、緊張感がありつつも受け入れられている空間のように感じました。ここでは一般の人は本に触ることもできないのですが、この素敵な空間を眺めているだけで時間が過ぎるのを忘れてしまうほどです。

気品あふれる空間に整然と並べられた本が幻想的な「王立ポルトガル図書館」でした!


■エルアテネオ/ブエノスアイレス・アルゼンチン


世界で2番目に美しいといわれる本屋。元劇場を改装した本屋であり、元ステージの周りを囲む客席部分が本棚になっています。

 

ステージを取り囲むように配置されたバルコニーに設置された照明の演出が見事です。劇場の格式高い装飾の名残が残されています。

元劇場の美しい本屋「エルアテネオ」でした!


ここからは多様な図書室・図書スペースのご紹介です!

■本棚/シムケント・カザフスタン

棚一面にぎっしりと積まれた本が印象の宿の本棚。  こんな本の積み方があるんですね。

■町の本棚 / メルボルン・オーストラリア

本を借りた後に、また本を戻すか自分の本を置いていくという無料の街の本棚。自然に本の循環が進むのがいいなぁと思ったシステムです。

■アスタナ / 図書館

空に向かった円形の図書館。内部構成が気になります。

■アムステルダム大学図書館 / アムステルダム・オランダ

部屋一面が朱色の本受け取り室が有名な大学図書館。

■橋の下の本屋 / イスファハーン・イラン

イランの橋の下にある本屋さん。アーチの開口と照明による陰影の演出が印象深かったです。

今回は世界各地の図書館・本屋をご紹介しました!これまでみてきた図書スペースを振り返りながら、自分の図書スペースへの愛情を再認識しました(笑)


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!


オガ旅フォトアルバム~アメリカ ニューヨーク~

こんにちは!メキシコから旅の最後の国、アメリカまでやってきたオガタです!
今回はニューヨークの近代・現代建築をお届けします!
見応えのある建築をぎゅっと詰め込みました!
建物好きからニューヨーク好き、公園好きの方までぜひご覧ください!

【タイムズスクエア】

”世界の交差点”と呼ばれるニューヨークを代表するスポット。

【ブライアントパーク】


【ハーストタワー】設計者:フォスター・アンド・パートナーズ

ダイヤ形のパターンのファサードとコーナーのボリュームが削られたオフィスビル。

【エンパイア・ステート・ビル】

1931年の竣工当時、世界一の高さを誇っていたニューヨークの摩天楼を代表するビル。

 


【H&M】


【市内】
かっこいいスクールバス
自転車止め

【BVLGARI】

2017年にリニューアルオープンした5番街のブルガリブティック。

【セントラルパーク】
ニューヨークの街中に位置する南北にのびる緑豊かな巨大な公園。池周りの風景がきれいでした。
巨大なシャボン玉

 

ヨットのラジコン。子供達が楽しんでいました!

【グッゲンハイム美術館】設計者:フランク・ロイド・ライト
世界三大巨匠による設計。らせん状のスロープ構成の美術館。
平面図
吹抜け上部のトップライト

【レバーハウス】設計者:SOM

アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されているインターナショナルスタイルのビル。

【シーグラムビル】設計者:ミースファンデルローエ

世界三大巨匠の一人、ミースによる近代建築の代表作。

【ニューヨーク近代美術館】
設計者:フィリップ・ジョンソン
増築設計者:谷口吉生

増築が繰り返しによって継続されている、ニューヨークのアートのシンボル。

【グランド・セントラル駅】
1871年竣工、ミッドタウンに位置するニューヨーク最大のターミナル駅。
ボザール様式建築。

【ザ・ハイ・ライン】
再開発の一環として、使われなくなった電車の高架橋を公園にリノベーションしたスポット。
一部の場所には昔の線路が残されている所もありました。

【IAC Building】設計者:フランク・O・ゲーリー
メディア・インターネット等のホールディング会社のオフィス。

【100 11番街】設計者:ジャン・ヌーベル
大きさ・形状の異なる四角形の集合により構成されたファサードをもつマンション。

【ハドソン川沿い】


ハドソン川沿いの夜景が絶景でした!


【Spring Street Salt Shed】設計者:ダットナー・アーキテクツ
路面の凍結防止剤の貯蔵施設。コンクリート造のかっこよすぎる倉庫。

【World Trade Center】
ワールドトレードセンター駅横の、コンテナが積まれたカラフルな場所。
ワールド・トレード・センター内にあるパストレインのターミナル駅。アメリカ同時多発テロ後再建され、2016年に開業した。

【国立9月11日記念館と博物館】

同時多発テロの犠牲者の名前が刻まれ、そこに献花できるようになっています。

【Blue Bottle Coffee】
オークランド発の有名コーヒー店ウィリアムズバーグ店(ブルックリン)

【Brooklyn Bowl】
製鉄工場をリノベーションし、レストラン・バー・ステージを備える多彩なボーリング場。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

ブルックリン市内で写真を撮っていたら、「撮ってくれ!」と話しかけられた通行人(笑)

ルイスバラガンのヒラルディ邸/メキシコシティ

こんにちは!南米を後にし、中南米のメキシコに到着したオガタです!
今回は著名な建築家の住宅作品を紹介します!
目を奪われる色彩とそこに落ちてくる光!
いちいち目を惹かれる素敵な住宅です!
住宅好きから光好き、色彩好きの方までぜひご覧ください!


【メキシコシティ】

メキシコシティに到着したのは夜中。チリで再会したダニエルにメキシコの友達を紹介してもらっており、早速その友達の家に向かいました。
住宅街の中を進み着いた一件の家。
ダニエルの友達のオミ。初対面にも関わらず優しく迎えいれてくれました!今夜はなにやら友達を呼んでパーティーをしているとのことで、多くの方と話せた楽しい夜でした!

翌日はオミに市内を案内してもらい、タコスを食べたりガイコツに扮した人の踊りをみたりと満喫しました。


そしてメキシコシティでのメインである、著名なメキシコ人の建築家「ルイス・バラガン」の建築を見にきました。メキシコシティ内の西部に位置する「ヒラルディ邸」。
バラガンが晩年に手掛けた作品で「最後の傑作」とも呼ばれています。

【ヒラルディ邸】
色彩使いが秀逸なバラガンの作品ともあり、外壁はピンク色です。

玄関

玄関を入った廊下の左側にはトイレが配置されています。

廊下を進むと階段でつながる吹抜けのホールにつながります。
ホールに面した扉を開けると黄色い廊下をくぐるという不思議な空間体験に誘われます。

またこの扉の取っ手が限りなく低い位置にあり、バラガンの配慮が伺えます。

黄色い廊下の先はダイニングと室内プール。
鮮やかなブルーの中にアイキャッチの赤い壁、そこへハイサイド窓から差し込む光に目を奪われます。

ダイニングへ取込まれたトップライト。黄色い壁が光の濃淡を強調します。
屋上のトップライト。
プール上部
トップライトの袖壁の上部には、水が溜まらないようにしっかりと勾配が調整されています。
ダイニングから眺める中庭
中庭には巨大なジャカランダの樹。 なんでもこのジャカランダをみてバラガンは設計を受けることに決めたとのエピソードもあります。
中庭からダイニング側。左側の黄色いスリットが先ほどの黄色い廊下の開口です。
中庭の石貼

中に戻り中央の階段。白い壁に木の質感と色味が映えます。

吹抜けを通じてつながる上下階

屋根のトップライトから差し込む光。随所にみられる光の取り込み方からバラガンの光に対する意思を訴えかけられているように思います。

階段を上がった先のリビング。
中庭に向け大きくあけられた開口によって中庭の豊さが内部でも感じられます。
リビングと子供室がテラスにて接続されています。
テラスからリビングを眺める。 リビングの両側にタイプの異なる外部空間(中庭とテラス)を配置することで多様性が感じられる空間となっています。
テラスに面する開口部のハンドル

子供部屋の内窓。内窓の開閉によって採光量を調節。

中に置かれていた金属製のチェス。光沢感と素材の色合いの差がきれいでした。
中庭に面する扉。ピンクの壁内に白く縁取られた扉が印象的です。

鮮やかな配色の印象を受けたあと、そこに差し込む光の美しさ。
それに加え素材の使いわけによる親しみやすさ。
さらに配置と開口の開初対面にも関わらずけ方による外部空間の豊かな取り込み方。
これらが集約した見事な住宅作品でした!!


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

オミと彼女のパティ!何から何までお世話になりました!!

空中都市マチュピチュ/ペルー

こんにちは!
標高5000mの山登りの翌日、早朝から今度はマチュピチュに向かったオガタです!(ハードスケジュール過ぎて体調を崩す寸前でした)今回は、人生で一度は訪れたいインカ帝国の空中都市「マチュピチュ」です!
ひたすら歩いて向かった道中、それを経て出会った絶景などなど見どころたくさんです!インカ好きから遺跡好き、神秘好きの方までぜひご覧ください!


【マチュピチュ】

まずマチュピチュに行くには

  • 列車で行く
  • 線路を歩いていく

の2種類があります。

せっかくなので(お金もないので)線路を歩いて向かう、通称「スタンドバイミーロード」で行くことにしました!(映画「スタンドバイミー」が由来とのこと)


首都クスコから乗り合いバスで6時間揺られて近くの町まで移動します。ここから線路脇、いや線路上をひたすら3時間歩いていきます!

バスで一緒だったスペイン人の青年、食事のときに話しかけてくれたコロンビア人の女の子と3人で向かいました。3人で縦一列に進む様はドラクエさながらでした(笑)

動画1~線路沿いを歩く~

塗装工事中の橋

川を横目に

時折列車が通ります

動画2~目の前を横切る列車~

レストランで水分補給

3時間後、ようやく麓の「マチュピチュ村」に到着しました!

動画3~村の風景~

この日はここに一泊し、明日早朝からいよいよマチュピチュに向かいます!

まだ夜が明けない真っ暗なAM4:30。
麓から高さ600mのマチュピチュへつながる道を、今度は階段でひたすら登っていきます。線路をひたすら歩き、さらに1時間階段を登り続けるという苦行でアスリート感が高まります。

汗だくになりながら階段を必死に登りついにマチュピチュに!

まだ陽が昇る前。

朝日が差し込んできました。

そしてこの景色!移動の大変さも相まって感慨深かったです!

動画4~頂上の景色~

マチュピチュは15世紀のインカ帝国の遺跡であり、世界遺産にも登録されています。遺跡は神殿から住居まで200以上の建物が残されています。また日当たりのよい斜面にアンデネスと呼ばれる段々畑が40段ならび、3000段の階段でつながっています。

見晴らしのよい高台にある「見張り小屋」

見張り小屋の内部

きれいな曲線を描く段々畑

建物を構成する石材をつくっていた「石切り場」

遠くから眺める住居エリア

中央の円形の遺跡は「太陽の神殿」と呼ばれる神殿

遺跡を歩きながら間近で見るとその精巧な石材と積み方に驚かされます。

 開口の空け方

2階建ての建物

大小の石材の組み合わせ

難易度の高い斜めの積層

きれいに並べられた階段の側面

形を少しずつ変化させぴったりと合わされた箇所

石切り場を近くから

遺跡の中央には緑が青々しい広場が配置

見張り台とは別の高台に設置されている「日時計」

日時計の場所から眺める高台

農業試験場と小屋(準備室/ワイラナ)

茅葺き屋根の小屋の妻側

正面

住居の壁

住居内から

特にお気に入りの写真がこちら!
手前の段々畑から急斜面にたつ建物と奥の大自然の山。
特殊な地形に作り上げた都市の神秘さを改めて感じました。

斜面の建物。

縁側のようなスペースが気持ちよさそう。

斜面に建つため上段の通路が屋根に面します

存分にマチュピチュを堪能し、また線路を歩いて帰りました!

今回は精巧な石積みの建物ときれいな曲線を描く段々畑の、神秘に包まれた空中都市「マチュピチュ」をお届けしました!


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

上空からマチュピチュを眺める贅沢な場所から

オガ旅フォトアルバム~ペルー レインボーマウンテン~

こんにちは!ウユニで湖を見たと思ったら今度はペルーで登山をしに向かったオガタです!今回はペルーにあるカラフルな山、「レインボーマウンテン」のフォトアルバムです!
富士山を軽く超える標高での登山。予想以上のハードさにオガタは登り切ることができるのでしょうか。そんな登山道中の景色から建物、野生のアルパカまで盛りだくさんです!ぜひご覧ください!

 


レインボーマウンテン

クスコ市内を早朝に出発し、バスでレインボーマウンテンまできました!成分の異なる地層の積み重ねによって彩度豊かな山です! 片道8kmを歩いて登っていくのですが、標高の始まりが4000mで山頂はなんと5100mにも及びます!果たして登りきれるでしょうか、、 ここが入口のゲートです!

 

チケットコントロール

 

こんな道を進んでいきます。平坦な道はまだしも少しでも傾斜がついた道を登るとすぐに息が切れ、休み休み登っていきます、

 

その横では現地の方が馬を連れて歩いています。これ、疲れた登山客を乗せるためのもので、逆に「絶対に馬には乗らない!」とがんばることができました(笑)

 

広がりのある山々のふもとには家が並びます。

 

道中

 

ときにはアップダウンもあります

 

山道の距離と高さを記す看板

 

ようやく頂上がみえてきました!上にいる人が山に映える短い髪の毛のようにみえます(笑)

 

最後のひと踏ん張り!

 

ふと横を見ると休憩中の馬

 

地味に最後が階段になっていて、3段登ったら息を整えて、、となんとか進んでいきました、、

 

1時間半ほどでやっと頂上につきました!正直着いたときには疲れ切っており、しばらく動けなかったですが、座って回復したあとの上からの眺めは絶景でした!

 

世界一高い場所にあるお土産屋さん(笑)

 

カラフルなアルパカ(笑)

 

十分に山頂を堪能し終え、今度は下っていきます

 

ブルーシートにまかれた何か。中が気になりました

 

布が外壁?の建物と子供

 

道中でもきれいな山肌が現れます

 

石積みの建物

 

屋根が鮮やかな色彩の建物

 

トイレ

 

野生のアルパカ!と思ったら

 

ものすごい数がいました!!

 

ゲート

 

飲食品のお店。無事に下山も終え、レインボーマウンテン登頂に成功しました!! さすがに疲労の限界で、宿に戻ってすぐにベッドに入りました。

 


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

 


奇想天外なウユニの建築/ボリビア

こんにちは!ボリビアに着いた途端、高山病にかかったオガタです!(早速薬を買いに行きました)

今回はそんな標高が高いボリビアのウユニ。(ちなみに標高が3600mほどで富士山並みです……。)青一面の鏡張りの絶景が有名な場所ですが、その塩湖に建つ建築特集です!○○でできた建築、サボテンに囲まれた建築?!などなどご紹介します。サボテン好きから○○好き、塩湖好きの方までぜひご覧ください!


チリのサンティアゴからバスで1日半かけてボリビアのウユニまで移動してきました。(移動で疲れた……泣)

チリ~ボリビアの国境付近の建物。ナウシカの王蟲に似てる(笑)

ウユニの街中です。

道端のマーケット

こちらも道端にあるなにやらボックス型のもの。ゴミ箱かなにかと思いきやこれもショップでした。

ウユニの街中から塩湖までは車で1時間ほど。早速僕も絶景を拝みに行きました!


早朝の鏡張り!
こちらが本来の塩湖。 空と大地がくっきりと色分けされています。

こんな塩湖に建つ一見普通の建物。

実はこの建物、塩でできているんです!!!

壁や柱からテーブルやイスまでも全部塩!見事なまでの地産地消ですね。

気になって調べてみたら塩の建築は他にもいくつか存在するそうです。立地としては岩塩鉱山や砂漠などとのこと。建築の可能性を感じさせられます!

塩の建築の近くにあるダカールラリ―レースのポイントとなるオブジェと世界の国旗。


お次は湖の中にあるサボテン島の建築です!

塩湖全体の模型。白い湖の中に点々とあるのが乾季の時期に行くことができる島です。この中のひとつに島中サボテンにおおいつくされている「インカワシ」という島があります。

見渡す限りのサボテン。
こんなところにも建築があります。人間ってたくましいですね。
東屋もみられます。
もはや周辺に溶け込んでますね。
三角屋根に石を練り込んだ壁
軒裏
こちらはサボテンが建物の一部と化していました。
落書き?いいえ、看板です 。

人が住んでいるのか?どのように暮らしているのか?どう利用しているのか?

などなど興味がつきません!


 今回はウユニの街並み、塩でできた建築、サボテンと共存する建築をご紹介しました!こんな建築と出会えるのでウユニ塩湖は乾季の時期もオススメです!建築の作り方の可能性や自然との共存を考えさせられたウユニでした!

最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

幻想的な朝

地球の裏側で友達と再会!サンティアゴ・プンタアレナス/チリ

こんにちは!パタゴニアから北に向かおうとしてもシーズンでないため、一度地球最南端の街まで行かないといけないことがわかり、さらに南下することになったオガタです!

今回は地球最南端の街で恐ろしい精霊に扮する民族との出会いや、日本で出会ったチリ人との再会などをお届けします!民族好きから最南端好き、再会好きの方までぜひご覧ください!


パタゴニア地方のエルカラファテを早朝に出発し、世界最南端の都市へ向かいました。アルゼンチンからチリへ国境を渡り、途中バスを乗り継ぎ夕方頃にプンタアレナスに着きました!

乗り継ぎのバスターミナルの中でぐっすり寝ていた犬(笑)

相変わらず寒いですが、この街ではさらに風が強い!

樹木もこんなにボーボーに(笑)
カラフルな外壁
風除けも備えたボックスタイプの靴磨き屋さん
今夜の宿

味のあるオーナーと番犬が経営する宿で、内装はオーナーが全てDIYでつくられたそう。いつも工事中で「なかなか終わらないんだよ」と笑いながら話すオーナーが印象的でした。この日は他に宿泊客はおらず貸し切り状態でした。


一泊し、次の日の午前中。出発までの時間、少し町を散歩しました。

高台から見えた船がやたらと迫力がありました。そしてなぜか「海が高い」という初めての感覚を受けました。緯度が高くなるとそんな風に見えるのでしょうか……。

下まで降りて海沿いへ。朽ちている桟橋がより雰囲気を演出します。

街をふらっと回った所でもう出発の時間に。名残り惜しさを感じつつ空港へ向かいました。

空港ロビーのオブジェ。透明な板で形作られた輪切り状のくじら?

そして、この町で気になっていたこの存在!
街中やお土産物として見かけたついつい見入ってしまう像。
これは「セルクナム族」という石器時代の狩猟民族の衣装だとか。
神聖な成人式での儀式にボディペイント・コスチューム・お面にて恐ろしい精霊に扮するという民族です。
ウルトラマンの怪人のような独特のいでたちは(一部の)人々を魅了します。
気になってしまった方はぜひ「セルクナム族」とネットで検索し、奥深いこの民族を堪能してみてください!(笑)
セルクナム族に別れを告げ、サンティアゴへ向かいました。


サンティアゴではこの旅でのミッションの内の一つがあります。それは「ダニエルにタバコを渡す」というものです。

チリ人のダニエルとは2~3年前に東京の路上で共通の友人を通じて知り合いました。日本のタバコが好きだったため、「今度旅に出るからそのときチリまで届けるよ」と約束し、出発して早1年経過。その間にダニエルは日本を訪れており、わざわざ古いタバコを渡されるということになってしまいました……。ごめんね。
久々の再会ではありましたが、自宅に招いてくれ、サンティアゴ滞在中はずっとお世話になりました。

ダニエルにお土産の贈呈!ミッションクリア!

サンティアゴの建築をいくつかご紹介します。

ダニエルが街の地図を描いてくれました!うれしい!

■モネダ宮殿文化センター

なんと大統領官邸の下にある美術館です!

巨大な国旗が目印です。

大きなスロープで地階へとアプローチする構成です。

上を見上げると地上レベルの空が見えます。

■一風変わった街中の建物達

よーくみてみるとバルコニーのガラスが入る位置、入っている割合がそれぞれ異なっています。チリではガラスをアレンジするのは自由にできるのでしょうか。
多様な空間性が現れており興味深かったです。

市内東側エリアの高層ビル。上にいくにつれ小さくなりつつ上部は切込みが入り開いていくような形態。意匠的なコンセプトが気になりました。

市街地の電話会社のオフィスビル旧タイプの携帯電話をモチーフにした建物。社会の進歩に取り残された建物が皮肉を帯びて佇んでいました。


■サン・クリストバルの丘

中心市街地の北側に位置する標高880mの丘。てっぺんではマリア様が見守っており、サンティアゴ市内を一望できます!ケーブルカーで登れるのですが、乗車客の長蛇の列により徒歩で頂上まで登り切りました。泣

丘から眺めるサンティアゴ市内
大気汚染が問題となっているサンティアゴは市内全体が霞んでみえました。

■街歩き

ダニエルとローカル酒場巡りへ!

セビーチェ/海鮮と野菜を混ぜたマリネのような料理。おいしかった!
ピスコサワー/チリで主流の果実原料の蒸留酒「ピスコ」をサワーで割ったドリンク
ビール工房がある酒場ではトイレがビールの樽で造られていました(笑)
帰り路、ストリートミュージシャンのギターを奪って弾き始めるダニエル(笑)
ダニエルが急に路上の警察官に写真撮影をお願いしたら意外にも乗り気で撮影してくれた警察官との記念写真

などなどダニエルのおかげで存分に満喫したサンティアゴでした!


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

サンティアゴ最終日。アディオス!ダニエル!

極寒の地で氷河トレッキング!ロス・グラシアレス国立公園/パタゴニア・アルゼンチン

こんにちは!
広い南米をバスで移動していたら、南米滞在の大半がバスでの時間だということに気づいてしまったオガタです!今回はアルゼンチンのパタゴニア地方です!
早朝の澄んだ空、ピンと張り詰めた冷たい空気、ついつい気になってしまう街中の植栽などと今回の旅で最も好きになった場所です!
壮大な自然盛りだくさんな上に氷河を有する国立公園での氷河トレッキングをお届けします!
氷好きから洞窟好き、ガリガリくん好きまでぜひご覧ください!


アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから南下し、エル・カラファテという街までやってきました。

★参考(エル・カラファテ)


アルゼンチンとチリに広がるパタゴニア地方。有名なアウトドアブランド「パタゴニア」のロゴマークのモチーフとなる山があるエリアです。
その中で南極大陸、グリーンランドにつぐ規模の氷河があり、氷河トレッキングができるということでやってきました!

街に着き、まずは宿に。

 

山小屋のようなログハウスタイプの宿。
木の温もりとを感じながら暖をとりました。

街中の建物。寒冷地のため勾配の急な建物が多く見られます。

 

カラフルなホームセンターまで手袋を買いに来ました。

街の側には氷河湖があり、湖のほとりにはアスレチックがありました。

高台から眺める氷河湖。太陽光が反射しきらめいています。

湖のほとり

街中のついつい気になってしまう植物達

道端で祀られていた場所

歩きがけに見かけたキツネの後ろ姿


宿で氷河トレッキングのツア―に申し込み、翌日の早朝に出発します!
国立公園へ向かう道中に立ち寄った湖畔の夜明け!

こんな真っ赤な朝焼けを初めてみました!

マイクロバスで1時間半ほど走り国立公園に到着。

【ロス・グラシアレス国立公園】

約1万4000㎡もの広さがあり、大草原から森林地帯、氷河までを有する自然遺産に登録されている国立公園です。

早速氷河へ誘導されました。

いきなりこの巨大な氷河を目の当たりにし、声を失います。
見とれている間もなく船で氷河へ渡ります。

氷河脇の国旗

登山開始場所の脇に設置されていたテント。かっこいい!

ちなみに休憩小屋のトイレにはぜいたくに氷河の氷が使われていました(笑)

靴をトレッキング仕様に履き替えます。

登りながら色んな表情を見せる氷河。

登る途中にはこんなに大きなクレバス(氷の割れ目)!

 

1時間半ほど歩いて登り、最後にはなんと氷河の氷でウイスキーを乾杯!

歩いて登って火照った体にウイスキーが沁みました(笑)

終わりがけには自然の氷の洞窟へ!

入口

 

地面に氷の屋根がかかり、氷で囲われた空間が現れます!

氷と地面の境界

 

 

存分に氷河を満喫し、船で対岸に戻ります。

最後は氷河を対岸のデッキからまじまじと眺めました。スケールの違いにより恐さを覚えるほどの大きさ。きれいな青の濃淡をしっかりと目に焼き付け次の国へ向かいました。


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした!

氷河とオガタ