ついに帰国?!感動の最終回、さらばオガ旅!!

こんにちは!ついに旅を終え、いよいよ日本に向かうオガタです!
今回は日本への帰国と、旅の振り返りの総集編&最終回です!
旅のハイライトをぎゅっと詰め込みました!
建築好きから旅好き、まとめ好きな方までぜひご覧ください!


最後の訪問国のアメリカから中国経由で日本へ向かいました。

長いフライトの末、辿りついた土砂降りの日本・成田空港。まず最初にしたことは、コンビニでアサヒビールを買い、久々の日本のビールを堪能することでした(笑)

その日は、友人達と刺身を囲み、旅の土産話で盛り上がりました。

■旅の目的と結果

「自分の経験による言葉を得るため」に始めたこの旅。

「何を言うか、ではなく誰が言うか」という言葉がありますが、情報が溢れているこの時代だからこそ、「実体験」というのは何にも代え難い説得力になると、旅を終えた今感じます。

大学で学んだ建築。

教科書の写真で眺めるだけだった世界の建築を、この眼で見て、感じて、吸収できたことは何よりの財産だと思います。

有名建築を体験して感じた、設計者の想い。

その土地の空気を感じられる建築。

建築という概念を覆されるほどの多様な建築。

写真1枚1枚から、その土地が思い起されます。

たくさん!の一言では言い表せられないほど多くのことがあった旅の道中。その中でも特に印象的なのは、現地で受けた人の優しさでした。

バス停で迷っていたら、周りの人がみんなで行先を教えてくれたタイの人たち。宿で出会ったフレンドリーな中国人。

初対面にも関わらず、至れり尽くせりで現地を案内してくれた人々。

そして旅を共にした仲間達。

このような人々との出会いもまた、人生の財産になりました。

旅は2018年9月に終え、今はまた建築の仕事に復帰しています。

日本に戻ってから、仕事の合間に旅を振り返りながらブログの記事を作成するこの時間は、とても貴重な時間でした。

日々の仕事に追われ、旅していたことを忘れる時もありますが、今回の新型コロナによる自粛期間にふと旅の記憶がよみがえりました。

「外出自粛」、という日常生活における規制というのは、言葉も通じない、場所もわからない世界の旅における不自由さにつながることがありました。制限があることを悔やみ不満につなげてしまうのではなく、その限られた環境の中でどう過ごせるかというのが試された期間のように感じました。今後もこのような突然の災害がいつ降りかかってくるかわかりませんが、旅の経験をフルに活かして、与えられた課題に取り組んでいきたいと思っています。

最後になりますが、この企画を承諾して頂いた貴船社長、ブログの名づけ親の赤坂さん、2人3脚で進めてきた担当の菅野さん、そして拙い文章にお付き合い頂いた読書の皆さま、この場を借りてお礼申し上げます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

そして3年間お付き合いいただきありがとうございました!

どこかでまたお会いできるのを楽しみにしています!


株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした。

秋雨の成田空港にて帰国

尊厳の村/ポートランド・アメリカ

こんにちは!ニューヨーク→ロサンゼルス→ポートランドと飛行機を駆使してアメリカを周っているオガタです!

今回はアメリカのポートランドにあるホームレスの村をご紹介します!街公認のホームレスの村。旅に出る前に知った場所で、今回の旅で訪れたかった場所の一つです!カラフルな小屋が集まり、様々な工夫で暮らす村をご紹介します!

小屋好きからポートランド好き、村好きの方までぜひご覧ください!


ポートランドの街はアメリカの中でも様々な全米No.1に輝く街です。「最も環境に優しい都市」、「最も出産に適した都市」など多くの部門で受賞しています。そんなポートランドの中心地から少し離れた北の郊外に位置する「尊厳の村/Dignity Village」。周辺には空港や刑務所などの建物があり、その周りには自然が広がっています。


市内からバスで15分ほど乗り、村に着きました。
早速中に入っていきます!

エントランス

村に着くと入口で警備員のような方に見学の旨を伝達。すると案内役が来るから待つようにとのこと。10分ほど待っていると一人の女性が来て、案内を始めてくれました。見学中、写真撮影はOK。でもプライバシー配慮のため住民は映さないようにとの説明を受けました。

敷地内にはこのような小屋が建ち、村を形成しています。

2004年に設立したこの村には48人の住民が暮らしています。元ホームレスの人々で構成されるこの村にはいくつかルールがあります。
・家賃は35ドル。3カ月滞納したら強制退去。
・アルコールとドラッグは禁止。
・週10時間以上の奉仕活動を行うこと。 などなど

 

小屋のサイズは3×3.6mの大きさで統一されています。外壁の色や柄が異なる小屋が立ち並びます。設置は石の上に小屋を載せる置き基礎にて設置。

小屋は古くなったものや、壊れた小屋をもらってきて修理してつくっているそうです。

もらってきたばかりの壊れた小屋。
建設中の小屋。
村の中には植物も生育しています。
さらには家庭菜園までも栽培されています。
植物のための温室もありました。
緑が充実している家も!

 

ゴミ置き場

 

共用のシャワーブース。個々の家にシャワーやトイレはないため、住民はここでシャワーを浴びます。
中央に位置するコモンスペースと横のトイレ
テーブルには配給用のパンが置かれていました。

中にはテレビ、パソコン、DVDなどの設備から、ソファ、ストーブなどが置かれています。天井が高く、ハイサイドライトから採光が取られていました。

青空デスク
コモンスペース前の道のチョークアート
住民の割った薪。薪割りなどの作業によって収入を得ているとのこと。
中にはこんな薪も(笑)


30分ほど村内を案内してもらい、最後にドネーションの説明を受け、なけなしのお金を寄付し見学を終えました。

途中、案内人が新しいマグカップをうれしそうに話していたシーンが印象的でした。

独自の政策を行っているポートランドの街だからこそできた村。普段日本の生活では、たまに街中でみかける程度のホームレスの人たち。自分とは交わりのない世界に住む人々の存在という認識の中、人の尊厳とは?を考えさせられる村でした!

最後までお読みいただきありがとうございました。長旅だったこのブログも、なんと、次回でラストとなります!
果たして無事に日本に辿りつけるのでしょうか……?
次回のオガ旅もお楽しみに!
株式会社翔設計、海外特派員の尾形でした。

街中のカラフルな公衆電話