えっ!こんな建物がバンコクに?!バンコク市内の近代建築ツアー

こんにちは!最近恋しいものが「味噌ラーメン」、なオガタです!

カンボジアからバスで移動し、5カ国目のタイ・バンコクまでやってきました。

高層ビルが立ち並ぶバンコク市内は驚くほどの大都市!

今回はそんなバンコクで植物もじゃもじゃオフィスどっかーん大階段な商業施設の2つを紹介します!

(縦長の写真が多めとなっておりますので、いつもより多めに画面をスクロールできます。日ごろのストレスをそのスクロールで発散して頂けましたら幸いです。)


1.「Naiipa Art Complex」(ナイパーアートコンプレックス)

プラカノン駅から数分歩いた所に異様なほど植物が生い茂っている敷地が見えてきます。

右から建物・植物・建物!

ここは「森に建築を隠す」をコンセプトに建てられた、アートギャラリー、レコーディングスタジオ、ダンススタジオ、レストラン、カフェ、オフィススペースを含んだ賃貸オフィスです。(設計:Stu/D/O Architects、竣工:2016年)

建物に合わせて樹木を切るのではなく、30年以上前に植えられた既存の木々に合わせて設計された建築です。

2棟の建物をつなぐ通路と相まってその存在感を主張するおびただしい量の植物達!
通路を抜けた先には木漏れ日を浴びるテーブルとイスが。

階段を上がった先の棟間通路。

樹木に囲まれている通路が気持ちよさそう。

このように樹に合わせて建物が設計されています。

樹を避けて手摺も設置されています。
中には建物に向かっていく樹木もあります。
都内の小さな公園より量がありそうな圧倒的な植物達。

東側の低層棟は中庭の植物に日光を送るため、高さが抑えられています。

そして中央を樹木が貫いています。

控えめに開けられた開口部。内部への光の取込まれ方が気になります。

対称的に縦長の西側の棟。

一番の見どころ!棟間通路に浮かぶボリューム

ガラスの反射・透過の作用でまさに「森に建築を隠す」コンセプトが表現されている箇所です。このような環境が与える仕事へのいい影響をぜひ知りたいものです。

もし数値化されないものだとしても、ここで働いている人は豊かな人生を送れるのではないかと感じてしまうほどの場所でした。

(社長!ぜひうちのオフィスにももっと緑を生やしましょう!)


2.「The COMMONS」(ザ・コモンズ)

ザ・コモンズは4層のボリュームの中に吹抜け・大階段と共に贅沢に共用スペースが確保された商業施設です。これまでのタイにはなかった新たなコミュニティスペースの在り方を提案した施設です。

(設計者:Department of ARCHITECTURE、竣工年:2015 年)

 

内部の店舗の様子

屋上には芝生が敷かれた共用スペースが設置されています。

ここの見どころはなんといってもがっつり設けられた大階段と吹抜けによる共用スペース!

大階段の一部は段にゴザが敷かれ、イスとして使われていました。

売り場面積をなるべく確保したい商業施設においてこの共用スペース・余白の取り方はとても贅沢であり、とても大らかな空間となっていました。

外装は外部の通気と視線の確保が可能なエキスパンドメタル(網目状に加工された金属板)

天井には大型のファンがあり、連続する吹抜けの空気を上空に引っ張って空気の流れを作っています。

ついでにトイレをご紹介。案内をたどっていくと…

独立式の手洗いと便器が並びます。

 

よーくみると…

 

壁がカゴ!青いカゴ!

そんな素材の素朴な使い方が勉強になります。

 

エントランスの天井にはエイジングされた波板が使われていたり。

4層分の吹抜けと大階段により、ここにいる人々が一体的につながり、この施設全体の活気を生み出しているかのように感じられます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員の尾形雄樹でした!

休憩で入ったカフェの張り紙。ちょっと勇気をもらいました。(笑)

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