お城に宮殿、天文台まで盛りだくさん!魅力満載ジャイプール(アンベール城・水の宮殿・ジャンタルマンタル/屋外天文台)

こんにちは!iPhoneの指紋認証の成功確率10%オガタです!(そろそろ持ち主だと認識してもらいたいものです…)

タイを出発し、東部のコルカタからインドに入り、バラナシ・デリーと移動し、ジャイプールまでたどり着きました!世界で最も美しいと言われる門があるお城、湖に浮かぶ宮殿、世界遺産の石造りの天文台があるピンクシティ、ジャイプールをご紹介します。てんこ盛り&わくわくする内容ですので、夏バテ気味でげんなりの方や夏休みの合間にでもどうぞご覧下さい!


朝早くデリーを出発し、列車でジャイプールへ向かいます。

★ジャイプールの場所はこちら


4時間半ほどでジャイプールに着き、宿に荷物を置き、早速オートリキシャ(トゥクトゥクのような乗り物)で最初の目的地アンベール城へ向かいました。

ここジャイプールは別名「ピンクシティ」と言われています。かつてヴィクトリア女王の息子(アルバート王子)がジャイプールを訪れた際に町の建物を友好を表すピンク色に塗ったのをきっかけに、ピンクシティと呼ばれ始めました。市内を通りながら、見えてくる街並みがピンク!(というよりはオレンジ・ブラウンに近い色)とそこに描かれている白の模様が映えます。

激しく揺れるオートリキシャから必死に撮影した街並み

■アンベール城

16世紀に建てられた当時のアンベール王国のお城です。

丘の上にそびえる巨大なお城は迫力満載!砂色の外壁も味わい深いです。

お城の下からはこのジグザグの道を上がって行きます。

とその前の芝生では木陰で休んでいる人々。

なぜなら灼熱の炎天下!!

この中を汗だくになりながら登っていきます。城壁のオギーアーチ(玉葱型)がかわいい。

開口部も玉葱型の中にドア

ばかでかい木製の門(スィンポール・獅子門)をくぐって中に入ります。

こんな扉の支持部分を初めて見ました。

 

 

 

門をくぐり中に入ると正面に見えてくるのがディーワーネアーム(一般謁見の間)。一般の人が訪れた場所とはいえ、立派な建物!

軒先には木造建築の斗栱のような組物がみられました。

編集注)斗栱(ときょう)の説明はこちら→

中は白とえんじ色のコントラストによる配色。

その右手には世界で最も美しい門と言われるガネーシャポール(ガネーシャ門)が、どーーーん!!!

緻密な模様がこれでもかというほど施されている門の装飾に見とれてしまいます。

せっかくなので門の前で一枚。

ここの門をくぐると左側にジャイマンディル(勝利の間)

右側にスクニワース(歓喜の間)が配置されています。歓喜の間の内壁や天井の装飾の色合いや模様がきれいでした。

建物の開口は、日差しを入れずに通気性を保つために極力小さく開けられています。

また開口の穴は外側が上向き、内側が下向きの斜めにあいており、土地の気候にあった工夫がされています。

 

さらに奥に進むとザナーナーマハル(ハーレム)という王宮に仕えていた女性達が住んでいた後宮があります。

このハーレムの周りの外壁には様々な動物が描かれているので、何がいるか探してみるのも楽しいかもしれません。

城内では所々補修をしている作業員の方が見られました。

広場の床の補修
外壁設備の補修
外壁の塗装

城内を出てきた道を戻りながら、見下ろす景色がきれいだなぁと思いながらふと横をみると……。

 

 

 

ヤギ!!!!ヤギがいました!!こんな歩きづらそうな場所なのに(笑)

市内に戻る道中では、渋滞かなと思ったらゾウでした(笑)


■水の宮殿

市内とアンベール城の途中にある水の宮殿。

マハラジャ(大王)が夏用の離宮として建てたものだそう。

湖に浮かんでいて、中に入ることはできないので遠目から一枚。

写真を撮っている横では馬の人形達が水の宮殿を眺めていました。(笑)


■ジャンタルマンタル(屋外天文台)

ジャプールを築いたマハラジャ(大王)が天文学に造形が深かったため、国内に5つ天文台を作った内の一つ(1728年)。

その中でも16基の石造天体観測儀があるここが最大の規模のものであり世界遺産に登録されています。

ここでは日時計、星座儀、天体経緯儀、黄道(こうどう:天球上の太陽の見かけの通り道)儀、子午線(赤道に直角に交差する大円)儀を用いて太陽・月・星の観測を行うことで、暦の制作、雨季の到来、日照り、洪水、収穫などの予測を行っていました。

それでは、いくつか観測儀を見てみましょう。

 

○サムラート・ヤントラ

大きな三角形のひと際大きく目立つ最大の観測儀。27.4mもの高さがあり、傾斜角度と方向は北極星を指しています。これでは、時間、天頂距離(ある地点からの天球との距離)、子午線などの複数を測ることができます。北極星に向かう階段のシンプルな形状が、その機能を強く印象づけられます。壁にあいているオギーアーチは、観測への利用や重量を軽減するなどの機能があるのか、それともただの装飾としてなのかなどが気になります。

せっかくなので登りたかったのですが、さすがに立ち入り禁止となっていたのでこの前で一枚。

○ジャイ・プラカーシュ・ヤントラ

直径4mの地面に埋め込まれた2つの半球で、ほかの天体観測儀で測った結果を補足する機能をもつ観測儀。地上には線が張られており、細かい目盛りと切れ込みと合わせて、地下から観測するとのこと。精巧な作りに思わずじっと見入ってしまいました。

 

 

その他には下記のようなものがありました。

○ナリ・ヴァラヤ・ヤントラ

傾いた2つの円で太陽が北半球・南半球どちらの位置かを測る観測儀。

○ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ

12体の観測儀で、12星座それぞれの角度に向かっている観測儀。

各星座の記号と言語別(英語・アラビア語・サンスクリット語・ヒンドゥー語)の名称を記載した看板

○チャクラ・ヤントラ

地面に空けた2つの半球とそれに直角の位置に置かれた2つのリングによって子午線通過時間や惑星・星の位置の観測儀。

それぞれ独特な形状をした観測儀ばかりで、実際の計測方法まで見てみたかったです……。精巧な石造の観測儀に出会い、約300年前の天文学への追及の一端に触れられ感慨深かったです。


これらを半日で回り、宿に戻るころにはへろへろになっていました。

細部まで鮮やかな装飾がされた巨大なお城、幻想的な湖に浮かぶ宮殿、天文学の歴史に触れられる天文台。そしてピンクに統一された街並みのジャイプールをご紹介しました。


最後までお読みいただきありがとうございました。次回のオガ旅もお楽しみに!

株式会社翔設計、海外特派員のオガタでした!

道中を共にした仲間達と

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA